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神経マッサージ:Leon Redbone
at 2004 12/17
◆忙しい年末にちょっくら目にとまった時事ネタ。徳島のある村で村職員試験の一次試験に6人が受験し5人が受かったそうだ。そして受かった5人全てが村の幹部職員の息子だということ。ついに役場までが世襲制に!? と思ったがちょっとちがうらしい。

◆村職員の人件費削減にあえいだ役場の課長が名案を出した、依願退職すれば子供を雇ってやる、とのことだ。つまり年功序列で給料の高い職員を切る代わりに安い若年職員を雇うのだが、切られる職員が忍びないということで家族を雇ってせめてもの、、、というわけだ。

◆そんなことをつゆとも知らず、人生をかけて受験したもう1人にとっては噴飯やるせない話だろうし、公平公正を謳う地方公共団体の採用試験としてもかなり問題があるだろうが、なんとなく人間くささを感じる事件でもある。

◆今ぼくの会社では年末進行と新年(というか次クオーター)のスケジュール準備でてんやわんやだ。コンピューターによるシステム制御を中心とした雑誌進行をしている最先端な会社だが、それはつまりシステムに入れる細かな設定を全て人間が入力しなくてはいけないという状態であり、面白くもない数字やコピペ作業とそのチェックが長時間続く。そんなことに追われているときには、こんな人間臭い事件が気を緩ませてくれる。

◆戦前のオールドタイミーなブルーズやジャズ風のサウンドで今はなき緩い時代の音楽を紡いでゆくサングラスに帽子、ちょび髭に変なモミアゲの妖しいオヤジLeon Redbone。決して生き急がない彼の淡々とした/徹頭徹尾変化のしないラグタイムサウンドを耳にすると、その人間臭い気楽さになんとなくほっとしてしまいます。

◆今聴いているのはDouble Time、77年のセカンドアルバムなんだけど、もう30年以上同じことをやっているのではないかとさえ思える吹っ切れた歌声とユルユルの生ギターが音のマッサージ器となって固まった神経を揉み解してくれる様。

◆とっても古い音楽をとっても古いやり方で古そうなオヤジが歌うDouble Time、、、そのタイトルどおり現在と古き良き時の二つの時間を漂わせてくれるのです。

◆さて、寝ようかねえ。。。公式HPはleonredbone.com


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さようならレオン
at 2004 12/26
◆いやぁやられました。とうとうです。迂闊でした。

◆いつもユルくて静かな音楽をかけながら寝るようにしているのです。その日もいつものように何をかけようかなぁと棚を物色していると、Leon RedboneFrom Branch To Branchと目が合ってしまった。そこが彼の運のつきだった。

◆ナルくてスインギーなビートに、気持ちよく熟睡をいただいたワタクシ。翌朝も気持ちよーく目が覚め、何事もなく会社に行ったのです。その晩は結構仕事が遅かったもので、帰宅後すぐにベッドへ直行。選曲など面倒くさく、昨日と同じで良いや、とLeonが入っているはずのCDプレーヤーをオンに。

◆しかしそこで流れてきたのは日本人なら誰でも知っている童謡「アイアイ」だった。ありゃりゃ、子供のCDと替えやがったと思い、僕は棚にある別の銀盤を確認、Leonと取り替えた。そしてPLAY! ・・・・・・・・・・・・・・あれ? 音楽が始まらない。プレーヤーを見るとCDにデッキが反応していない「BlankDisc」。

◆調子悪いのかなぁと別のデッキに入れ替える。しかしそちらも反応なし。もしかしてCD自体に問題が? と思って恐る恐る盤面に傷がないかを調べようとした。

◆あぁ傷なんかなかったよ、かすり傷すらない、見つけたのは・・・・・・・・・・歯型でした。CDの盤面くっきりに前歯二本だけの歯型。あぁさようならFrom Branch To Branch(涙)。

◆うちの1歳6ヶ月娘はすでにCDプレーヤーを自分でOPENしてCDを取り替えてPLAYできるらしい。でも自分の聴きたいCDじゃないと口に入れちゃうのね。あぁ音楽家族の悲劇。


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