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94人の名古屋人:高田渡

at 2004 09/25 00:54

◆先日「タカダワタル的」を見てきた。ようやく名古屋で公開したのだ。

◆ふと思い出して映画館を探して問い合わせしてみたところ、翌日の上演後に高田渡氏自身のライブがあるとのこと。タイミングのよさとものめずらしさに出かけてみた。上映が20:45、しかし18時前に着いた僕の整理券は当日券の34番だった。そして前売りで60名いるらしく、立ち見だと言われた。少なくとも94人の名古屋人が高田渡を見ようと思っているらしい。

◆すごいことだ。人口219万人の街で約100人が高田渡を見たいと思って、自らアクションを起こしているのだ。日本全国でこの割合を換算すると5500人もの人が高田渡を見るために自らアクションを起こすということになる。

◆どこでもドアさえあれば、高田渡のソロコンサートで代々木体育館のアリーナはすし詰め状態になる計算だ。タカダワタルはそんなに有名人なのか? また、今年の8月までに韓国入りした脱北者の人数とも同じである。タカダワタルはそんなに国際的なのか? そして「原宿表参道元氣祭スーパーよさこい2004」の参加者数とも一致する。タカダワタルはそんなに踊れるのか?

◆なんだかすごい人だということがこれで分かるだろう。こうやって数字を並べていくとフォークの生き字引がレニークラビッツかマイケルジャクソンの様に有名人に思えてきて、つい会社で「昨日、タカダワタル見てきてさー」なんて口にしてしまい、「誰それ?」と会話を途切れさせる原因を作ってしまう。

◆そんな事はどうでもいい。音楽こそわが命、レッツ・プレイ・セカンドラインだべ。そういえば以前某音楽出版社の人が、東京のニューオリンズフリークの人数は100人程度だといっていた。全国に換算すると1000人、、、タカダワタルより少ないぞ!! がんばれクレッシェンドシティージャンキーよ!

◆ジャケはURCから高田渡さんがKING(後のベルウッド)に移ったファーストアルバム「ごあいさつ」。谷川俊太郎やラングストン・ヒューズ、エミリー・ディキンソンなどの詩にメロディをつけたものが目を引く。ちょっと硬そうだなと聞くのに逡巡した。

◆しかし、アレンジをした早川義夫の功績なのか、フィドルやバンジョーの曲も聞き応えがあり、思った以上にホーボーフォークだったりアーシィなブルースロックだったりなのがちょいと驚き。もうちょっと友部正人氏のようなギターかき鳴らしの路傍の石的なフォークかと思っていたらそうでもないらしい。バックミュージシャンもはっぴいえんどやキャラメルママがタイトな演奏をしていたりしてなかなか現代にも相応しい趣だ。日本的陽だまりフォークだともいえよう。まったりゆっくりふんわりである。

◆映画やCDもいいが、映画のHPもなかなか良い。CDは品切れ中でベルウッドの3CDボックスを載せておきます。この一枚目がコレです。



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