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Born To Be ユルユル :Leon Redbone

at 2004 01/18 03:41

◆近頃、家にいるので子供と一緒にいることが多い。自然と子育てをすることになるのだが、それがなんとも大変なことだ。

◆普段男は夜、それも数時間しか家族と顔をあわせないので、気付かないが、子育てとは世にも大変なことなんだな。

◆大変だって誰でも知ってるって? 俺も知っている気でいたよ。でも本当のことは知らなかったんだなぁ。「幼児虐待」なんて幼稚で我慢できない大人になれなかった人間のやることだと思っていた。でも、そうでもないことに気付いた。これはヤバくなればヤバいわと。

◆大変なのは子供の世話じゃなかったんだ、かいがいしく世話をすることなんて誰でも出来るんだよね。わが子だもん、かわいいわさ。でも、一生懸命やってても、泣かれてわめかれて、自分の努力が無になるどころか、大きなわめき声で責められて、だんだん自分の無力を思い知らされるんだろうな。全身全霊を込めて「親失格」とわめかれれば、愛情や期待が大きい人ほど追い詰められるんだろうな。

◆そんな時に、「まあ肩の力を抜いて、一息つきなよ」って言ってくれる人がいるかどうかが、重要なのかもしれない。僕は妻の肩の力を抜いてあげられるのだろうか?

◆さて、昨年知った最も肩の力の抜ける音。Leon Redboneのことでも書くかね。「チョビ髭にサングラス、パナマ帽というイデタチに、年齢・経歴が一切不明という怪しすぎる人物。ジミー・ロジャースとジェリー・ロール・モートンを最大のアイドルとし、20〜30年代のカヴァーで占められたレパートリーで究極のアメリカン・ノスタルジアを体現した」(ListenJapanより)男らしいですが、なんというか浮世離れしたホンワカ音楽を30年も、あいも変らず、全く音楽的な変化なしにやっている御仁でありますわ。

◆このChampagne Charieはきよさんに紹介いただいたアルバムなのですが、Ry CooderがJazzの中で取り上げていたBig Bad Bill (Is Sweet William Now)やJim Kweskinも取り上げたSweet Sue (Just You)、Jerry-Roll Mortonの辛らつなI HATE A MAN LIKE YOUのつぶやきバージョンなどを含む10曲、どれもがユルいギターとやる気があるのか?と問いただしたくなるようなヴォーカルで占められています。

◆ユルいスチールの西部風ブルース、ミュートトランペットが印象的なラグタイム、口笛、ウクレレのハワイアン、、、酒場のオヤジがほろ酔いで爪弾いているような曲の数々が、聴くものをたまらなくダメ人間にしてくれます。あぁこんな音楽、なんで33歳まで出会わなかったのだろう。。。きよさんありがと(はぁと

◆てことで気付けばすでに4枚も入手している「赤骨のレオン」(屈強そうだな汗)だが、彼がわが家庭の肩の力を抜いてくれるだろう。がんばれレオン! いやがんばるな、ユルユルで行こう♪ 公式ページは→leonredbone.com/


仕事始めっ(><)b :Robert Randolph

at 2004 01/18 03:41

◆っていっても仕事ないけど。久々に早起きしました、7時半。近頃午後起床の毎日だったもので、久々に見る朝もや(っていってもそんな時間じゃないけど、たぶん目にもやがかかってるんでしょう)に、すがすがしい気分になったものです。

◆さー、こんな朝には、いつものマッタリオヤジ音楽から離れて、ビートの強いファンキーミュージックでも聴くかぁとカーステに滑り込ませたのはRobert Randolph The Family BandUnclassified。昨8月に発売したランドルフの2作目だ。

◆前作がライヴ盤だったこともあり、ペダルスティールが延々と鳴っていたのに敬遠してしまったのだが、こっちはスタジオで一曲一曲きっちり作っているんでとっても聴きやすかった〜。もちろんご自慢のスティールは鳴りっ放しなんだけど、曲優先だから効果的に使われている。これは良い♪

◆ランドルフというと「ゴスペル・コミュニティー出身のペダル・スティール奏者として、現在もっとも注目されるロバート・ランドルフの2作目にして初のスタジオ録音作品。ジョン・メデスキーとのゴスペル・ユニット、ワードでもフィーチャーされていた天を舞う素晴らしいランドルフのスティール・ギターと、ファミリー・バンドが生み出す強力なグルーヴが最高にダイナミックだ。アップテンポのファンクからソウル・ナンバーまで楽曲も実に幅広い。」(bounce.com)なのだが、黒いファンキーロックてな感じかな。とにかくイキがよくてノリノリですな。

◆#1のスティールがヴォゥワ〜ンと鳴り出すところからゾクゾクッとさせられ、ギターが細かいリズムを刻みだし、ヴォーカルがガナり立てるところなんか全身に突き抜けるようだ。歌とスティールがキャッチボールのように曲を織り込んでいく。#2になるとよりファンク色が強くなるのだが、ファンクらしさというと普通はベースやキーに象徴されるんだけど、彼らのファンクらしさはギターに起因するものが色濃い。だからファンキーなブルーズなんだけどロックっぽさが強く印象に残る。#4なんかミディアムのブルーズ曲なのにヴォーカルとアコギでファンクっぽさを出してる。

◆実はギターよりベースやキー中心の曲調のほうが好みなのだがこのアルバムは文句なくカッコイイ。ノリに乗ってる今が買いだ。東京に住んでいたら&娘が小さくなかったら&仕事が安泰だったら絶対ライヴ行ったな(仮定すぎる)。

◆全編走りまくりの47分、ラストのRun For Your Lifeまで熱すぎます。たぶん、ギターに触るとジュゥジュゥいうでしょうね。人生のために走れ!なんて曲で到着したのはハローワークでした。さ、お仕事探そっと。。。

◆公式HPは→robertrandolph.net/




打破:Elvis Costello

at 2004 01/18 03:41

◆ひさしぶりの就職活動、私はただおろおろするばかりだった。

◆ある程度のキャリアも年齢も積むだけは積んでしまった33歳、若者のように大声で夢を語るにはチト分別がつきすぎたのかもしれない。しかし業界は「夢」を作る仕事、「夢」をもてない人間が他人に夢を与えることが出来るわけがない。自分にも「夢」や「好奇心」はある。たぶん「好奇心」は人よりも旺盛だろう。ヤジ馬根性のオンパレードだ。しかしそれを臆面もなく正論ぶって外に表現する(少なくとも初対面の人に公言する)のには、まだまだ打ち破らなくてはならない照れが多すぎるのだ。

◆モノを作る人たちなんて周りの他人のことは全く考えちゃいない。自分がいかに満足できるものを作るか、そしてそれがどれだけ他人に受け入れられるか、そこが勝負だ。大きな法螺話を描き出して周りを煙に巻くほどの大胆さを持つには、その法螺をどれだけ自分が信じているかに関わっている。嘘でも信じ込めば努力が生まれ、本当になるんだよ。

◆そんな大胆で裸一貫にぶつかっていくような情熱を、現在のシチュエーションから生み出すにはそうとう自分をブラッシュアップしなければならない。大胆で無謀な若者のような夢を臆さずに表現してしまう情熱をもう一度持たなければいけない。

◆数年ぶりに元のパートナーであるアトラクションズとプレイしたElvis Costelloの96年のアルバムBrutal Youth。夢と情熱だけでぶつかっていった仲間たちとのプレイは「恨みつらみは抑えながら」のセッションだったようだがその息の合い方は「数テイクで見事に仕上げ」ってしまったらしい。地位も名誉も持ち合わせ分別をも覚えた彼らは何を思ってプレイしたのだろうか?

◆そんな再会アルバムが「無軌道な若者」というタイトルになったのはなんとも皮肉だ。そしてそのタイトルに相応しく、このアルバムは数年ぶりにコステロの口から「怒り」がぶちまけられることとなった。トーマスの追い立てるようなドラムの上を、唾を撒き散らしながら早口で叩き付けるコステロの歌声、しかしそれは決して感情に身を任せた爆発や、身体を張った向こう見ずなアジテイトではなく、細かい配慮の元に紡ぎだされた音のバランスの上に効果的に並べられたシャウトだった。人の心に如何にすれば届くか、どうすれば人は耳を傾けてくれるのか、それらをしっかり計算した上での怒りの噴出なのだ。

◆もう決して若さでは売り出せない人間が自分の感情を表現する時にはこうするんだなと、このアルバムを聞き返しながら感じてしまった。若さのように身を任せてぶつけるんじゃなくて、そこに今までの自分の軌跡という説得力を忍ばせつつじわりじわりと相手に言いたいことを感じてもらう、それが大人の夢の追い方なのかもしれない。コステロにそんなことを教わった。

◆さぁそんな芸当が出来るだけ自分が成熟できているだろうか?

◆2002年にボーナスディスク付きでRhinoより再発されたこのアルバム。ボーナス側では息子のマット・マクマナスのベースプレイが楽しめる。



印刷関係の本:Joss Stone

at 2004 01/18 03:40

◆近頃高価な本を買い漁っている。高価といっても3-4千円だが、以前持っていた本を買い直しているのである。

◆買っているのは印刷関係の本。出版を離れる時に捨てたり人にあげたりしてしまった本ばかりだ。たとえば今日オーダーしたのは「蛍光と対策―プロのための蛍光特色印刷ガイド」。洒落のようなタイトルだが、特色の掛け合わせ見本や特色のカラーチャートがついているかなり便利な本だ。

◆CMYK四色のカラーチャートってのはどこでも手に入るが、それに蛍光ピンクや蛍光ブルー等の特色を掛け合わせる時、実際にどんな色になるのかは想像しづらい。だから多くのデザイナーや編集者は特色を題字やアイキャッチなどのスタンドアローンで使う部分だけで活用しようとする。どうせもう一色使うならもったいないことをせずにきちんと使おうよってがこの本で可能になる。

◆たしか少女のイラストを効果的に見せるために、肌の赤みをマゼンタと蛍光ピンクで二度塗りするときに、その効果を想像したくてこの本を活用したと思う。角川書店発売、在庫僅少。

◆さて、そんなことをしていると新しい出会いもある。無駄遣いをしてしまったのが「2色印刷デザインテクニック」(ワークスコーポレーション)。こちらは2色印刷を自由に使うことで「印刷コストの低減だけでなく、活用の仕方によっては4色印刷にはない微妙な色味などの表現を可能にする」という部分を中心に、効果的な2色印刷の使い方を紹介するとともに、PCアプリでの2色印刷のデータ作成方法を丁寧に紹介している。また、2色刷りのカラーチャートなんかもついており、見ているだけで楽しい、自分が優秀なデザイナーにでもなった気分になる。

◆デザインをすることなど一生ないだろう、ましてや自分で特色や2色印刷のデータを組めるわけでもなく、単なるトリビア知識でしかないのだが、どうもこういうデザ系サンプル本が好きだ。たしか就職したての書店研修中に紙のサンプル本を見つけ、なけなしの初任給で買ってしまった覚えがある。どの本もきっと役に立つのだろうが、現在のところデザイン技術や印刷技術が好きな単なる好事家でしかない。たぶん一生そうだろう。

◆まあ学生の頃から函入本や豪華装丁の本が好きだった。特に国書刊行会などは読みもしないのに飾っていた。以前も話したが鈴木真砂女さんの着物の端布で作った限定句集は、今でも僕の宝物だ。

◆やっと手に入れたJoss StoneThe Soul Sessions、いいね、本当にいい。16歳のUK少女らしいが関係なしにいいね。ボビーチャールズやジョニーラングもそうだったけど、時々白人にもこんな黒い人が出るんだね、結構黒い白人って最初は話題になるんだけど、割とすぐ消えちゃうので、彼女にはそうなって欲しくないものだ。

◆全曲カバーでかなりマイナーな曲らしい。全く詳しくないので元歌を書いていたページのコピーを残そう。間違っているのかもしれませんが全然わかりません。
1. The Chokin' Kind /Joe Simon
2. Super Duper Love (Are You Diggin on Me?)Pt.1 /?
3. Fell in Love With a Boy /The White Stripes
4. Victim of a Foolish Heart /Bettye Swann
5. Dirty Man /Laura Lee
6. Some Kind of Wonderful /Soul Brothers Six
7. I've Fallen in Love With You /Carla Thomas
8. I Had a Dream /John Sebastian
9. All the King's Horses /Aretha Franklin
10.For the Love of You Pts. 1-2 /The Isley Brothers

◆白人の小娘がベティ・ライト、クエストラヴ、ティミー・トーマス、ラティモア、リトル・ビーヴァー、アンジー・ストーンらといった大モノをバックにアルバム作れるんなら、俺も勉強したことないが2色刷りのポスターデザインなんて電博さんから受注できるのかもしれない。ありえないか。。。

◆Jossの公式Webは→、ライブやインタビューはVH1.comで、あどけない少女の姿かたちが堪能できます(笑)。




VIVA技術革新:Al Green

at 2004 01/28 23:52

◆昔、お世話になった方の訃報が届いた。末期ガンと聞いていたので、近々お見舞いに行こうと思っていた矢先だったので無念だ。本当は先週行くはずだったのだが、自分が風邪をこじらせてしまいいけずじまい、そのことが取り返しのつかない状態にしてしまったことがますます無念である。

◆ぽろりぽろりと、「昔の上司」な方の訃報を耳にするようになった。あの人にもう一度あっておけばよかったという後悔を数度も経験している。今自分は無収入だし名古屋にいるのでそう簡単には行けないのだが、折を見て色々な方に会いに行こう。そうだ、逢いに行こうっと。

◆ひさしぶりな活躍を見せたアル・グリーン、その新譜は(試聴以外は)聞いていないが、久しぶりにハイサウンドに浴してみたくなったのでベストを借りてきた。何故新譜ではなくベストかというと僕の中であまり彼にいいイメージを持っていなかったからだ。何故持っていないかというと、持っているアルバムがあまりに音が悪すぎる、モコモコしすぎだったからだ。

◆ザバンドのときも話したかも知れないが、80年代に起こされたAADなアルバムの多くがレコードよりも音質がこもりがちで、こもった音の苦手な自分としては、「あぁ曲はいいのになぁ」という結論に陥っていた。特にモータウンなどの60年代〜70年代初めのブラックモノの音の悪さといったら。。。なので、90年代以降のベストで聞きなおしてみよう思ったのです。

◆で、手にしたのはFree Soul the classic of Al Green、それまでのイメージからすると押し付けがましいストリングスややぼったいホーンが目障りな甘々音楽だったのだが、このアルバムを聞くかぎり、全然よい。思った以上にビートがタイトで甘い歌声でだらけそうなテンポを上手に引き締めている。オケも控えめにアルをフォローアップしている。ホーンの盛り上げ方もとても美しい。

◆この人の音楽性で、いまさらあーだこーだいうのは野暮の骨頂のような気がするので書きませんがラヴ・アンド・ハピネスやテイク・ミー・トゥ・ザ・リヴァー、キープ・ミー・クラインなどのホーンやリズムが前面ででている曲が好みです。

◆やはりクリアな音で聞かなきゃダメですねえ、出会いのきっかけが悪くて、あまり仲良くなれなかった人と分かり合えた気分です。新譜も買おうかな。VIVA技術革新(笑)。



お蝶夫人に萌えろ!:Randy Newman

at 2004 01/28 23:57

◆「エースを狙え」「砂の器」「乱歩R」「サラリーマン金太郎」「奥様は魔女」。。。「白い巨塔」が当たったと思ったらテレビはリメイクが大流行だ。

◆アナタたち新作作る能力失っちゃったのかね?と思えるほど各局ともリメイクのセンスを競い合っている。「エース。。」や「奥様。。」のようにストレートに現代版にしているもの、「砂の器」のように結末だけ変えたんだよ〜んという見るものを小馬鹿にしつつも気になるもの。「乱歩R」のようにミステリーだけ受け継ぎ、全く違った作品にしたてたもの、「サラ金」はシリーズの続き。

◆どれも意表を付きつつネタを拝借という点ではとても興味深い、オールドファンも、若い人も見てみたくなる作品ばかりだろう。そういう意味では制作サイドはまだまだ腐ってはいないのだろう。しかし!これだけ意図がかぶってしまっては各局ともにイチ媒体としてのプライドが許さなくないか? それとも広告サイドからの数字を取りやすい企画への要求が制作を引っ張ってしまったのか?

◆どちらにしろ編成が安易な方向へ向かおうとしているのがわかる。一時期の何でもかんでも料理バラエティってのに似てる。今回は、ネタも資金も少ないTX(テレビ東京)さんがちょっと可哀想だな。

Randy Newmanの新譜は全編セルフカバーだ。ピアノの弾き語りによる一人アルバム。プロデューサーのミッチェル・フレームと選曲したらしいが、ノンサッチレーベルに移っての新企画らしい。これも「安易」な感じがする。壮大なオーケストレーションやバンド演奏を排して自分の往年の名曲で食いつなぐ、そんな感じがしないでもない。

◆しかし、それだけじゃなかった。このアルバムSongbook Vol.1はランディの歌心を聞くアルバムだった。ランディ・ニューマンといえば風刺があまりにも辛辣で抗議運動まで起こったという風雲児。しかしそのクリティカルな歌の数々が時間を経るうちに、風刺の呪術が解け、歌声にも円熟味が増した。他者をあざ笑ったり警笛をならしていた歌が、その他者を愛しているがための言葉を漏らす歌に聞こえてきているから不思議だ。

◆優しい、可能なかぎり優しい歌声が聞こえてくる。そこには諦念とか同情とかそういう負の優しさではなく、もっと大きな包容力で全世界を愛しているような優しさだ。こんな優しい歌を歌えるような年齢に彼が到達したということを見抜き、生かすことに成功したミッチェル・フレームの慧眼に乾杯したい。曲目は以下

68年『ランディ・ニューマン』:「Living Without You」「I Think It's Going To Rain Today」
70年『幸せをもとめて(The Pursuit Of Happiness)』OST:「Let Me Go」
72年『セイル・アウェイ』:「It's Lonely At The Top」「God's Song (That's Why I Love Mankind)」「You Can't Leave Your Hat On」「Sail Away」「Political Science」
74年『グッド・オールド・ボーイズ』:「Louisiana 1927」「Rednecks」「Marie」
77年『リトル・クリミナルズ』:「In Germany Before The War」
79年『ボーン・アゲイン』:「It's Money That I Love」
81年『ラグタイム』OST:「Ragtime (piano solo) 」
90年『アヴァロン』OST:「Avalon (piano solo)」
99年『バッド・ラヴ』:「The World Isn't Fair」「The Great Nations Of Europe」
99年『トイ・ストーリー2』OST:「When She Loved Me」

◆こんなリメイクなら大賛成だ。しかし、TV編成の方々、本当に「今」、この番組をリメイクする必要があったのか? そこんところが訊きたいねえ!

◆公式HPは→randynewman.com




シンクロニシティ:小沢健二

at 2004 01/30 01:39

「刹那」ってタイトルが微妙だね。オザケンのベストアルバムは彼の20代のポップスターだった頃のものが中心。つまり、彼自身がスケジュールやファンやマスコミに追われて刹那的な時を過ごしていた時代のものばかりだ。

◆彼のソロデビュー「犬キャラ」が93年、そして「球体」が96年。ボクの大手出版社就職〜結婚生活の時期に当たる。97年に会社を変わり、98年に離婚した。だからボクのバブリーでハッピーな生活とオザケンの最盛期は見事一致する。だからこそ「刹那」はボクの刹那的な幸せとも一致してしまう。

◆そんなこともあり、音楽性どうの以前に彼の音楽には個人的な思い入れが多すぎる。まだまだ子供だったくせにいっぱしの看板だけ背負ってイイ気になっていた時期のボク、毎日妻やオンナノコたちと外食して生活や将来なんて省みなかった時期のボク、わかった風に上司に正論ばかりまくし立てて、後先もなくイキガッていた時期のボク。そんなものがこのアルバムには詰まっている。

◆子供も出来、実家の問題等で全てを背負っていかなければならなくなったこの時期に、オザケンも20代を総括するようなベストを出してしまった。同世代のシンクロニシティか? 35の彼の感じていることと33のボクの置かれている状況が似ていることになんら不思議はない。みんな大人になっていかなくちゃ行けないんだ。

◆多分50代になっても60代になっても、カラオケでオザケンを唄っちゃったりして、感傷的になったりするんだろうな。アーやだやだ懐メロおやじだよなぁ



今月のオトシャベリへ、●アーティストリスト


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