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打ち上げ花火上から見るか下から見るか:Harlem Hamfats

at 2003 08/11 03:19

◆ずっと花火って平たいものだと思っていた。だから横や上や下から見たら違う形なんだろうと思っていた。

◆だって遠近の違いがないじゃん。球だったら、絶対真ん中のほうが端より近くって、そして逆の真ん中、つまり裏側がずれて見えるはずだ。だから花火は平面でしかないと思っていた。

◆でも、どこで見てもまん丸な花火、どうやって作るのだろう。花火職人さん、教えてください。多摩川の中州で救助を待っている場合ではありません。

◆花火師さんたちが中州でびくびくしていた日、ぼくは八王子から大宮に車を走らせていた。よせばいいのに16号ではなく狭山湖畔を通って。。。雨は山口あたりで酷くなり、浦所バイパスでは視界10メーター前後。17号に入る前にタイヤの下半分が水の中に埋まっていた。4時間かかった挙句、取引先に持って行った物は一瞥だけで受け取ってもらえなかった。かわいそうなサンプルだ。かわいそうなぼくだ。関東出張は悲劇が多い。

◆先日の出張の時にFuruさんから乞うて貸していただいたCD4枚、そして推薦され押し付けられた(失礼)4枚、意外にも聴きたくて貸してもらったものよりもFuruさんが選んでくれたもののほうが面白かった。

◆一番のお気に入りがHarlem HamfatsHamfat Swing。1936年にデビューした(名前の通り)ハーレムのブルースジャズバンドだ。有名なOh Red!を中心にカッティングの気持ちいいギターのリズムに嗄れ声のボーカル、そしてなんだか病み付きになるトランペット。Furuさんって僕を口説こうとしてるのかしら?って位、僕好みの音だ。

◆いいねえ、このグループAll Music Comで調べてみよう。。。。あ!「Brothers Joe (g v) and Charlie McCoy (g m) were blues players from Mississippi; leader Herb Morand (tpt v) Odell Rand (cl) and John Lindsay (b) were from New Orleans;」なんだやっぱりFuruさんは僕を口説こうとしてるんだ。一緒に花火でもいきますか?(笑)



習慣づけ:John Boutte&Up Town Okra

at 2003 08/31 18:17

◆田舎で独り暮らしをするとなかなか時間をもてあますものだ。

◆この3ヶ月で会得した暇つぶしの方法は漫画喫茶だった。あのマッタリした退廃的な空間がとても居心地よくなった。やはり賑やかなのに他人に気を使わなくていい空間というのが僕には心地いいらしい。

◆さて、漫画の編集をしていたせいか、なかなか漫画を楽しむことが出来なかった。すぐさま構成やコマの並び、誤植、トーンの貼り忘れなどに目が行き、とてもじゃないが一読者として物語を楽しむ気にはなれなかったものだ。

◆しかし、時間の流れだろうか、近頃やっと純粋に物語を楽しめるようになってきた。漫画のよさというのは「夢中」「没頭」「息つく暇もいとわない」というところだろう。時間を忘れて深夜まで漫画喫茶に居座ってしまったところなど、普通の読者になれた証拠だ。

◆そこで、なかなか読まなかったヒット作をいっぱい読んでしまった。「あさってダンス」「暴力の街」「女帝」「のぞき屋」「20世紀少年」どれも今までの僕なら絶対手に取らなかったような作品群だ。

◆また、喫茶店文化が隆盛な名古屋のこと、漫画喫茶の食事も充実している。東京のようにどの街にも「定食屋」があるわけではない名古屋のこと、どこで夕飯を食おうかいつも頭を痛めていたが、漫画喫茶にはほとんどなんでもそろっているんですね、御見それしましたよ。

◆そんなマッタリタイムにしっくり来るのがこのJohn Boutteの新作Carry Me Home。Aaron Nevilleとは違った形でハイトーンボーカルの美しさを聴かせてくれた前作とは打って変わって、今回はカントリーフレイバー満載のUp Town OkraとのコラボレーションJohn Boutte&Up Town Okra

◆John BoutteのVocalにMandlin・Guitar・Upright Bass・Drums・Banjoというアコースティックな構成、このCDを購入する時タワレコの担当さんにどんな音なの?と訊いてみたところ「カントリーっぽいんですけどねぇ、ええっとなんと言えばいいのか、昔のカントリーじゃないんですよね、もちろんアコースティックスイングでもない。「フィドルがクルクル鳴るんでもなくて、ええっとまあそんなかんじで」と、なんともはっきりしない答えだった。

◆聴くとその通り、なんともいえないマッタリさである。ブッテのボーカルも前作のようなファルセットの美しさではなく、力強いソウルを感じさせる歌声。そしてアップ・タウン・オクラの音はもちろんカントリーだがルイジアナのカントリーというか、カントリーの体裁をとりながら、やっている音は何でもありというかダンヒックスかと思えばロックっぽかったりRBのカントリー解釈だったり、ブルースだったり、ラテンぽかったり、妙にとらえどころがない。そのとらえどころのなさをブッテの黒いボーカルとカントリーっぽさががまとめている感じかな? ブラックカントリー、、、なんだか変な表現だ。

◆ただ、ゆったりじっくりまったりぐったりするのに最高な音であることは間違いない。

◆そんなこんなでようやく名古屋での独り暮らしにも慣れてきた頃、やってまいりましたよ台風が(笑)。昼夜なく泣きまくる小娘ちゃん、たかが一週間でオムツの取替えも手早くなりました。ミルクも作ります。子守唄も唄います。毎日が大感謝祭、年末赤札市のような状態ですわ。今度はこの生活に慣れなきゃねえ。。。。

◆ブッテのHPは→johnboutte.com、UpTownOkraのHPは→uptownokra.com

今月のオトシャベリへ、●アーティストリスト


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