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ひきこもり:パール兄弟

at 2003 06/21 00:37

◆妻が我が家を去ってから一ヶ月がたった。

◆広すぎる3LDKかなりもてあましてる。夏が段々近づいているというのに、僕の心は何か中途半端な気分のままだ。生の重みと自分が子供ではいられないという重圧が僕の両肩にのしかかり、肩のコリが治まらない毎日。。。。ぼくは引きこもりになってしまった

◆北向きの3・75畳、ここにあるのはCDラックが4つと本棚が一つ、そしてPCとプリンター等の関連機器のみ。他には何もない。そしてすべてがぼくの座る(ヤフオクで入手した)「社長イス」から手を伸ばせば届く位置にある。左右と背後はCDと本、思考と快楽の世界だ。そして目の前は8KBのケーブルテレビの回線につながった100GBのDELLのパソコン。インターネットを通じて世界、それも人に優しいバーチャルな世界につながっている。

◆まさに一人だけの世界。ぼくは仕事の時以外は大抵ここに閉じこもっている。全てを拒絶し全てを入手可能なこの一室。もちろんアマゾンからの宅配便は絶えず戸をたたく。

◆大人ぶる前の最後の悪あがきと、引きこもりの子供に戻ることにした五條さんはヒッキーに最も似合う音楽を探すことにした。フロリダの薬剤師ジョン・メリヤスの言うように「ニューオリンズは引きこもりに似合わない」からだ。トッド・ラングレンはあまりに古すぎるし、ムーンライダースではありふれすぎる。発売したばかりのスティーリーダンの新譜もどうかと思ったが、DVD付きを待っているので入手できず。

◆そんな時に見つけた一枚がこれ、パール兄弟の復活作∞宇宙旅行だった。全然引きこもってないじゃん。。。いいのだ、いいのだ。歯医者ってのが、チバシティってのが、GoGoNiagara常連ってのが、マニョマニョってのが、「ナイアガラに恋をして」をきっかけに再結成というのが引きこもりっぽいのだ。子供に戻るのも無理な内容ではないか?。。。。いいのです、いいのです。窪田晴男ってのが、バカボン鈴木ってのが、糸井重里ってのが、そしてサエキけんぞうってのが、僕をチェリーボーイの頃に引き戻してくれるのだ!

エレキでもどうだい?桃色はどうだい?惚れたお前しか泣かせはしない!
バカ野郎といってくれよーもっともっといってくれっよー
トロン岬浮かびだすちょっとブルーな世界チバシティー戻れないぃタイムマシンのお土産だから〜

◆そんな持て余し気味な日本語の嵐に身をうづめ、ぼくは過去が描いた未来都市と妄想のラブロマンスに浸りたかったのかもしれない。そしてその思いは果たされた。

愛はローラーコースターのようにすぐにでも走りたい、ありがちなスリルが二人には必要
ポータブルでハンディなデートミニミニテレビからはリトルガールダンス
夕焼けメイビー・ターニング・トゥー・ゴールド ロリータ・ゴーイン・アップ・ザ・カントリー

◆笑えます。笑っちゃいます。サエキさんってやっぱり80年代の人、ビックリハウスや岡崎京子やフーコーや言説やブロードランナーが似合っちゃう人なんですね。うーんラブリー(笑)。7曲目「マイクロホリディ」のバックで流れる携帯の着メロのような音のリフレインに僕は卒倒しそうです。こんなアルバムだれが許可したのでしょうか?

◆9曲目の「ロリータ・ゴーイン・トゥ・ザ・カントリー」は涼しげで温もりのあるアコースティックギターの曲、「援助交際などで傷ついたコギャルにささげた曲」なんだそうですが、いまの時代、こんな第三者的な見方で歌を書く人なんて鈴木慶一くらいなものです。みんな必死です。一歩離れた第三者の視線なんて誰も共感できません。

◆サエキさんはひたすら80年代、ひたすらバブルなんです。このテンションをこの時代に持ち続けてるところがスゴイです。このアルバムは間違いなく妄想にトリップできます。僕らはスゴイ、これから時代はよくなる、もっともっと楽しくなるんだーと。そしてSuperFreeで「ナイアガラ・オンド・メドレー」のフルバージョンで踊りまくろうではないか!「僕は早稲田だぜ〜、高学歴でパンピーのリーマンたちとは違うんだ〜〜〜」と。。。。。


久しぶりのオトシャベリ。。。イマイチだなぁ(汗

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