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自己嫌悪:Bobby Charles

at 2003 04/30 20:38

◆文章というものはむずかしいものだ。

◆今月は今日で終わりだ、あと数時間ですな。しかしオトシャベリを一度も書かなかった。というのも別の文章を書いていたからだ。かなり多くの文章を今月は書いた。それは楽しみではあったが、お金がかかわってくるので実に苦しい作業でもあった。

◆個人HPなんてものは言ってみれば娯楽である。趣味の範疇以上でも以下でもない。だからボクはこのHPの作業を「娯楽」以上のものにしたくなかった。立派なものを作ろうと思えば業になる。様々な技術も覚えなくてはならないし、制約も生まれる。業になればそれは苦行になり、苦行は実を結ばなければ落胆となる。つまり、こんなに一生懸命書いたのに、こんだけしかアクセスがないのかよ!!という悲しみや苦しみが生まれる。それはもう趣味ではない。余暇を使って生まれたのが悲しみだったらなんて無駄なことなのだろうか?

◆だから今ここで書いてるオトシャベリの文章も決して読み返さない。推敲を拒否している。書きなぐりだ。推敲なんぞしたら文章の粗が見えてちっとも楽しい作業ではなくなってしまう。あくまで自分の楽しみありきという立ち位置を忘れたら個人HPなんて意味を失ってしまう。

◆しかし今回の作業は正式なものだけに推敲を重ねた。そしてわかったのは「オレってなんて下手な文章しか書けないんだ!」ということだった。苦しかった。どう伝えようか言葉を選ぼうとして迷宮に入り込み、結局もっともありふれた、人の心には到底届きそうもない単語しか書き記せなかった。言いたいことが二つも三つも出てくるモノもあり、結局読み返してみれば、何も言っていないというのも痛感した。何が正しくて何が間違っているのか?ぼくの入り込んだラビリンスの深いことこの上ない。あまりの文才の無さにただただ立ち尽くした1ヶ月であった。

◆これは苦行なのか?趣味の延長から始めたものではなかったか?

Bobby Charlesは療養のため訪れた田舎町で偶然、The Bandの仲間たちと出会い、名作を生んだ。あの何気なさ、優しさ、安堵感はボクのようにラビリンスに入り込んだ人間には逆立ちしても出来るものではない。また、あの美しい旋律も、精緻な演奏も趣味の範囲でやっていては到底到達できない。全てのしがらみから解放された「実力者」のみが出せる音なんだろう。

◆実力もない上に力ばかりが入りこんでいる人間は、一度修業でもしなくてはならないな。あーあぁ


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