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新年の誓い?:JamesBooker

at 2003 01/12 17:16

◆年明けしてもう12日もたってしまった。新年の一発目はなんにするか?でかなり悩んでしまい、筆の重いこと重いこと。。。あまりに悩みすぎたので、七草かゆも冷めてしまいましたね。

◆さて、昨年ロック特集などというタイトルをつけたコーナーを作ってしまい、「そんなアバウトな」と突っ込まれてしまいました。そういえば、普通ロックなんて範囲が広すぎるタイトルをこの時代につけるのもおかしな話でしたね。

◆でもボクの好きな音楽をジャンル分けしてみると、なんと「ロック」と定義できるアーティストの少ないことか! もっといえば「ロック」「ポップス」「ソウル」等の短い定義で済むアーティストが少なすぎますね。「ニューオリンズ・ファンク」「アコースティク・スイング」「パブ・ロック」「フレンチ・ポップス」。。。

◆今年は「・」が付かない音楽にチャレンジしてみよう(笑)

◆てことで、今年最初のアーティストはJames Bookerさんです。年末からずーっとこのアルバムClassifiedをかけっぱなし! ニューオリンズ特集でご紹介した「Junco Partner」のような神がかり的な音ではない。どちらかというと自分で楽しんでる部分の方が多い。

◆屈託なく、転がっていくピアノと無伴奏で盛り上がっていく歌声。自分が楽しむことで回りも巻き込んでいく、まさにニューオリンズスタイルの原点がここにあるのだろう。このピアノだけで十分踊れる、というか体が勝手に踊ってしまうのよん

◆ジャケの表情もいいよね。いい仕事ができたという満足感が表情に満ち溢れている。おれもこんな顔したいね。よし、こんな顔ができるようになるのが今年の目標かな?

◆てことでBookerを選んだ時点で「・」が付かないジャンルは、早々に夢と費えました。今年もいままで通りに行きます(笑)

井の中の蛙:Maria Muldaur

at 2003 01/22 23:49

◆年末なると年間ベストセラーが発表されるものだが、大体においてボクの所有しているCDとはかけ離れているものだ。

◆しかし、去年末は違った。いっぱい入っているわけじゃない。一枚も入っていないのだ。全くの一枚も。ヒットチャートとはかけ離れている。年間50枚近く購入し100枚くらいレンタルしているのに。何故だ?

◆一昨年までは、それでもやはりマスコミの一部とよばれる出版人だっただけに、「時代を知らなくてはっ!」ってチェックを欠かさなかった。女の子にももてたかったからカラオケ用の曲も入れていた。しかし、もう嫁もいるし、業界人でもない自分。。。やはり殻にこもってしまっているようだ。このままでは時代に取り残されてしまう。あぁゴリエもしらないボク、若い人の話には確実についていけなくなっている。。。

◆先端を走って先導してたはずなのに、かなり遅れている恐怖感!! ヤバイっ!

◆なーんて全然思ってないのよね〜。ボクは僕なりに、12歳のときから僕なりに音楽を聴いて行っています。でも、ヒットチャートを見ていると、ネットで話題にしている復刻ブームとか、新人とかが如何に世の中とはかけ離れているかが分かります。アコースティックスイングのムーブメントなんてどこにあるんだ? ジャムバンドなんて誰が注目してるんだろう?? 僕らは実は井の中の蛙なんじゃないだろうか?

◆そういえば、オトシャベリ(MusicTalk)で一回もMaria Muldaurを扱ったことがないのに気づいた。何故かというと文章として扱いづらいアーティストなんだろうな。マリア・ダマートの歌は気持ちいい。いわゆるルーツミュージックの旗手としてフォーク・ゴスペル・ブルース・スワンプ・スイング・ラグタイム等々を自分の胎内で受精・育成させて生まれてきた美しくもやわらかい音の数々。それは彼女の才能だけでなく、Even Dozen〜Jim Kweskin Jug〜Goff&Mariaを通じて磨いてきた表現力、そしてプロデューサーのレニー・ワーロンカーやエイモス・ギャレットを初めとするバックミュージシャンたちの腕力と技術を十二分に活かして作られた音だろう。

◆今気づいたのだが、彼女は男性を非常にうまく使っていますね。John Sebastian、Jim Kweskin、Geoff Muldaur、そして上記のAmos、Ry Cooder、Dr.John、Jim Keltner。。。彼女の周りにはいつもとても優秀なミュージシャンがいて彼女を引き立ててくれる。それは彼女が女性として・人としてとても魅力的なことを現しているのだろう。アーティストなんて男女関係なくライバルなのに、みんな彼女のサポートを快く引き受けているようだ。そんな快さが音としての心地よさにもつながっているのかもしれない。

◆ボクが一番好きなのは、やはりファーストMaria Muldaurだな。近頃セカンドのドーナッツショップのほうが玄人(なんの?)受けが良いらしいが、やはり19歳の時に夢中で聞いたこのファーストがボクにとっては一番だ。RyとDavid Lindleyのギターが心地いい1曲目から爽やかにまどろんでいるような「真夜中のオアシス」を含め名曲The Work Song、フィドルが効果的なDanHicks作のWalkin' One and Only、Dr.John作のブルースThree Dollar Bill等々、ゆるくて繊細で楽しい曲の数々が、Lenny Waronkerによる新人育成技(笑)によってきちっとまとまっている。

◆こんな素晴らしい音楽たちと一緒にいられるなら、一生井の中の蛙でもいいのかもしれない。でもやはり多少は大海を見なきゃね〜(汗)。

今月のオトシャベリへ、●アーティストリスト


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