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久し振りに更新♪:Smilin'Myron

at 2001 07/05 19:25

◆暑いね、暑っ苦しいぜ! こんなに暑いとやっぱ地球温暖化には猛反発してFuckin'アメ公に京都議定書さっさと批准しやがれ、そして高貴で華奢な日本民族に劣情しておらんで、さっさとわしらの神の国から出ていけ! 自分たちの人権ばかり気にしていないで、相手の人権を考えられる脳みそを持て!!という気分になってくる。大体アングロサクソンなどという、ぼくらが大仏とか作っていた頃にも半裸でしゃれこうべ抱えていた下等狩猟民族というのは、とても下品で肉体的にしかモノが考えられないので、温和で知的な日本人やローマン文化の恩恵を浴びていたヨーロッパ地域(ゲルマンを除く)の方々とは根本的にレベルが違うのだよ。

さて自虐的に行こう

◆アメリカはニューオリンズというとっても暑苦しい街から、アングロサクソンと黒人たちが作った、とても肉体的で下品なビートが届いた。Smilin' MyronのWhat About The Peopleだ。Smilin' Myronてのは90年代中盤からニューオリンズで活躍しているバンドなんだけど、コンピではちょこちょこ出ていたらしいが、初のアルバム、昨年出たらしいが5月に日本盤がイシューされた。これがシャキシャキしたリズムとバシっと決まったホーン、そしてやる気があるのかないのか分からない(某女史談)まったりしたボーカル、

うおーにゅーおりんずだぜぇぇ

という感じなのだ。イカしてる。得に1とか7とか日本盤オンリーのライブ12とかカッコよすぎ。

◆ニューオリンズのニューカマーというとすぐGalacticなんかと比べられそうだが、彼らほどJamっぽくはない。もっと土着な感じ。なんでかわからんがラテン2曲とカントリー風味2曲入っているし(つまりFUNKっぽいのは6曲+ライブのみ)。。。ブルースやニューオリンズジャズやカントリーやストンプやそういった田舎地味た暑苦しい音ばかりがバックボーンなのでGalacticよりも地元ウケはよさそうだ。その分都会的にはイマイチかもなぁ。でもでも怒級ファンク好きにはオススメです。

◆こういう音楽を聞くと、日本人やヨーロッパの音楽とかとは根本的にレベルが違うことが改めてよく分かる。肉体的なものではぜってー勝てねえや(笑)



マイナーさが加速され。。。:山梨鐐平

at 2001 07/03 18:09

◆近頃のぼくってすっげーマニアックだよな。フレンチポップスにニューオリンズ、マイナーモノの復刻盤と誰もついて来れやしない。読者を置いてきぼりにするなんざ、出版人として落第だなや。

◆若い頃、ある編集部で、上司にどんな映画が好きかって訊かれた事がある。そこに入りタテだったぼくは、人とは違うところを見せたくって(事実好きなのだが)「ピーターグリーナウェイやカウリスマキが好きです」と言った。

◆「いいもん見ているな」と言われるかと思いきや爆笑され、コイツはダメなヤツだなぁと断言された。必死でその映画のよさを説得しようとするぼくの言葉をさえぎり、上司は言った。

おめえよぉ、そんなカッコつけたようなもんを語るんじゃねえや、そういうもんは最後にコッソリ、恥ずかしそうに言うもんだぞ。カッコつけると逆にカッコわりいんだよぉ


◆カッコつけることはカッコ悪い。パラドックスのようだが本当の事かもしれない。そうすると、とてもぼくのHPはカッコ悪いのかもしれない(まぁ格好いいHPと言えるわけないけど)。

◆そういえば四月の終わりにCD-Rが焼けるようになった。それからレンタル行きっぱなしなのだが、当然、メジャーなものは借りれるわけだし、洋楽だって1年経てば借りる事が出来る。そういう風に安心してしまうと、購入するCDは俄然「レンタル屋に無い物」と「期間限定」のものになってくる。そうするとさらにマイナーさが加速されて。。。ぼくを見放さないでね。。。(泣)

◆まぁ見放されたら見放されたでしょうがないっと開き直り、山梨鐐平でも取り上げてみるか(ヤケクソ?)。世の中では吉沢秋絵のデビュー曲「何故?の嵐」の作曲家とした方が分かりやすいかもしれない彼。元Do!のボーカル&チョコレッツのギターで83年にソロデビューした山梨の2枚目La Habaneraは彼の中でも異色なアルバム。イタリアンポップとサンバをねちっこく歌う事でメディテラニアンなイメージを作った秀作。「再会物語」というオリコンには入らなかった話題作も産んだ。まぁかしぶち哲郎さんがあんまりカッコよくなかったような感じです(失礼!)

◆甘く切なくエキゾチックなバラードが得意な彼、しかし、世の中にはほとんど受け入れられない。時代錯誤過ぎるのだ。ラ・マンとシエスタとかジュテームとか、サテンのドレスにボヘミアングラスとか、こっぱずかしくなるような言葉が普通に出てくる。そう、彼もヨーロッパ映画&小説ファン。中学の頃、パリのマダムのサロンで似非詩人を夢見ていた(恥!)時代錯誤な自分とまさに話が合う(笑)。。。

◆まぁ誰にも勧めません。どうせイイという人はいないでしょう。でもぼくは20年近く彼を聴いています。誰にだって一人くらいそんなアーティストがいるものでしょう(笑)

◆ファンページは色々あります→ゆきみむさんとこやtamago-chanとこやまっちゃんさんとこです。

女性の反感を買うかもしれないが:BrigitteBardot・JaneBirkin

at 2001 07/04 11:21

お尻の大きなお姉さんは好きですか?

◆女性のプロポーションについてなんですが、お尻です。胸とか腰、足って、個人の趣味は除いて、基本的に、「普通、こういうのが喜ばれるよねー」ってのがあると思います。胸はある程度大きいのが喜ばれ、腰はしまっているほうがイイ。足はすらっと長くて細いのが好ましい(ぼくは微乳派なのですが、基本的に少数派だとされます)。しかしお尻ってのはどういうものなんでしょうか

◆きゅっと引き締まった小尻がいいのかと思いきや、「ぼん・きゅっ・ぼん」という言い方を考えると、大きくて迫力のあるほうがマジョリティなのかなとも思える。そもそも大きい方が性的にそそられるし、出産には好都合だ。

◆アニメ等のキャラを見ると、大体理想のタイプは分かるのだが、小尻なキャラってのは少ない(ロリを除く)。しかし、お尻が大きい事を気にする女性がぼくの周りには何人かいる。小さい事を気にしている人は少ない。

◆胸が大きい方がイイというのは、男女ともに言うが、胸が大きいことで生活が楽になる事はない。むしろ不便なくらいだとということを考慮すると、女性が胸が大きい方が良いと考えるのは、男性の好みの反映だと思われる。では女性が小尻が良いというなら、それも男性の好みの反映だろうか? 

◆胸・腰・足ともに男性の欲望が女性の価値観に反映されているのに尻だけは、意見が食い違うってのはどういうことよ?

◆映画Je Taime...moi non plusはゲイの青年(Serge G)と胸も尻もないボーイッシュな少女(Jane Birkin)の恋物語だ。女性性のセクシーさに嫌悪感を持ってしまう青年が、スレンダーな少女を少年に見たてて、欲情しようと努力する。悲痛だ、あまりに倒錯過ぎて他人には痛みが分からない分悲痛な映画だった。しかし短髪でスレンダーなバーキンの切ない表情がとても美しくて、とてもいとおしく感じた。

◆同じゲンズブールが、ジェーンと出会う直前に「わずか数ヶ月の間に突然の恋に落ち、そして別離。一瞬の愛の狂気に落ちた」相手Brigitte Bardotは女性性の象徴のような女性だ。ゲンズブールとバルドーの一瞬の恋の記念アルバムBoonie And Clydeはその情熱的な欲情と恋慕に満ちている。

◆ボーイッシュでスレンダーなバーキンとセクシーなB.B.まったく逆な性質を持っている二人。しかしどちらも女性の美しさ、愛らしさを表している。結局どちらでもいいんだけどね、イイオンナならば(笑)

勇者たちとの違い:StevieWonder

at 2001 07/04 12:54

Stevie Wonderの3部昨を2枚のCDに焼いたんです。やっぱすばらしいよねぇ〜。幸せな気分になります。甘いんじゃなくて笑えるのでもなくてホンワカでもなくて、なんていうのか表現が出来ないけど、Stevieの音楽って幸せになるよね、なんでだろ?

◆マービン・スティービー・ドニー・カーチス・JB・P−FUNK・ミータ―ズ。。。ブラックミュージックを現代に進化させた70年代の勇者たち。しかし彼らの中でStevieだけちょっと違う。何処が違うかって言うと、フォロワーがいない。

◆たしかに彼の曲をカバーしているものや、サンプリングしているものはたくさんある。もっともレスペクトされているアーティストだし、デビュー40年たっても第一線で活躍しているし人気もトップクラスのままだ。しかし、彼の音を受け継ぎ、進化させているアーティストって思い浮かばない。敢えて言えばジャミロクワイくらいかな、でもなんか違うなぁ。。。

◆スティービーってたぶん、音楽の進化的にどうとか、チャートでどうとかいうんじゃなくって、やっぱり幸せな気分を作りつづけるアーティストなんだと思う。だから彼と同じ位の愛と懐の深さを持ったアーティストじゃなければ、彼と同じ音は作れないんだろうな。楽曲がイイのは勿論だからカバーする人は今後もずっと出てくるだろうけど、彼と同じ位の愛情をレコードに詰めこんでしまえるアーティストじゃなければ彼を超える事は出来ないんだろう。

◆だから彼の音自体を真似しても、彼のハートが真似できなければ陳腐になるのだろう。みんなそれがわかっているから敢えてしない、だからフォロワーがいない。そんな感じかなぁ

stevie-wonder.comです。

日本の夏:BeachBoys

at 2001 07/09 19:41

◆BB5好きにアウトドア派が少ないのは面白い。

◆BB5といえば、ビーチにサーフィン、ホットロッド。「オープンカーをぶっ飛ばして、カッコよくサーフィンを決めれば浜辺のギャル(笑)はイチコロだぁ、ひと夏の恋は、後腐れなくアヘアヘやっちゃえるから楽しいぜ〜」なんてなーんにも考えない感じなはずなのに、日本でBB5グルービーというと、大瀧師匠や山下達郎のようなスタジオお籠りの求道型アーティストかフリッパやピチカートのような都会的なおしゃれさんが中心だ。

◆そしてなんと言っても日本で支持されているアルバムはPet SoundsとSmily smile。どちらもLSDでラリったブライアン・ウィルソンがスタジオに籠って作ったアルバムだ。

もしかして日本人にとってBB5は、トッドラングレンやXTCなどと同じように、スタジオ派ポップグループだと思われているのではないだろうか?

◆まあ大体オープンカーもサーフィンもあんまり日常的レジャーではない日本人にとって、この部分ってかなり想像上の産物であるからして、それよりは「砂に手紙を書いた」り「カモメが波に漂っ」ていたり「はっと見りゃ湘南御母堂」だったり、はたまた「恋の花火が浮かんで消えた」りするサザン的世界のほうが近しいはずだ。

◆そうなると、本来サーフィンUSAやLITTLE DEUCE COUPEやALL SUMMER LONGを好むはずのアウトドア派の中でBB5の地位は低く、サザンやチューブの歌の敵にはならない。青い空も白い砂浜もない「金鳥の夏」の国にはホットロッドは似合わないんだろうなぁ。

◆うーむ、やはりBB5はコーラスがキレイで、ちょっぴり哀愁を感じさせるソフトなポップバンドだ。アートガーファンクル(DesneyGirl)やトッドラングレン(Good Vibration)やLOUIS PHILIPPE卿(I JUST WASN'T MADE FOR THESE TIMES)なんてソフトな音の人がカバーするくらいだもんな。

◆そういうことを考えると、最高のビーチボーイズフォロワーで、夏の代名詞だった山下達郎の最大のヒットがクリスマスイヴであるというのも当然のなりゆきのような気がする。

◆先日はじめて聞いたけど、結構お気に入りなWild Honey。ダーリン等の佳曲が充実したSoul Album(笑)。でも収録が24分かぁ。。。時代を感じるね。。。

◆BB5のもっとも分かりやすいファンページが→久保家。公式は→

ニューオリンズスワンプに漬かりたい:Dr.John

at 2001 07/10 12:02

◆ニューオリンズいきたいねぇ。先日、ニューオリンズジャズフェス体験レポートをしていたHPを覗いて以来、マジで行きたくなって来た。大体中学の頃からMardiGrasにすっごくあこがれてたもんなぁ。でも、やっぱり恐くて一人では行けないっス。はっきり言って英語もままならぬ俺が、そんな土着人口の高そうなところでどうやって無事に生きていけるというのか?ナマズは食えません(−−;。それに田舎は苦手です。。。旅行で高原とか田舎町に行くと3日で熱を出してしまう(実話)。どうも澄んだ空気や、静かな夜や、朝もやなんかが肉体的に苦手なようです。。。

◆僕にとっては、新宿地下街がもっとも心の安らぐところですから。そんなヤツが一人でミシシッピーなんて行ったら無事では帰れません。

◆でもでも、好きなんだよなぁ、あのまったりしたリズム。気の抜けた歌声、バーボン飲んだくれながら一日セカンドラインに浸って、ふっと気づくと一生が終わっていた。そんな暮らしがしたいいいい。。。。なんて夢です、かなわぬ夢、インポシブルドリームですな(笑)。

◆最初に好きになったのは、たぶんバラカンの番組だったと思うが、常識人らしくDr.Johnでした。はじめは、彼の渋み丸出しのだみ声と、ピアノ(というかフェンダー)の音に惹かれたんだよな。当時はStuffなどのニューヨークRBインストルメンタルにはまっていたからなぁ。でもだんだん、そのリズムに嵌められていき。。。

◆こんなダメダメなおじさんになってしまいました(汗

◆そう、ぼくがまったりした男になったのは、たぶんDR.JOHNのCity Lightsが悪いのだ! このアルバムは彼の音の中でももっとも洗練された一枚。A&Mホライズンへの移籍第一弾として、バックミュージシャンにデビッド・サンボーンやスティーブ・ガッドらのJazz&Fusion界名うてのニュージシャンたちが名を連ねている、いわば都会(FusionやRB)と田舎(セカンドライン)の間を取り持つアルバムだ。ファンの評判はとても悪いけど、たぶん、ニューオリンズへの格好の入門アルバムではなかろうか?

◆マターリと人生を送りたいあなた、ぜひ聴いてみてくだされ(笑)

◆Dr.john公式HP→ZuZuMAN

梅雨明け:はっぴいえんど

at 2001 07/16 13:58

ウララカそうな日差しにうっかり外はいい天気だと思ったら夏なんですよ

◆おもわずあつさのせい朝寝坊してしまいました。こんないらいらしても仕方ないので田舎道をてくてくと、あやか市のどうぶつえんを訪ねよう、空いろのくれよんでも使って氷雨月のスケッチ に励もうかしら。でもそんなことしたらはいからはくちだと思われて恋の汽車ポッポに乗せてもらえなくなるかもしれない。みんなに疑われてそれはぼくぢゃないよといっても分かってもらえなくなるだろう。

◆そんなことを考えていたらさよなら通り3番地 乱れ髪の少女がかくれんぼしていた。その小柄なはいから・びゅーちふるおもいを募らせ抱きしめたい気分になるぼく、いかすぜ!この恋 と胸ときめかせて春らんまん、彼女と指切りして明日のデートをお約束。あしたてんきになれ。。。と思ったら雲が風をあつめて颱風になってしまった。

しんしんしん五月雨のように振る雨と無風状態を繰り返す憂鬱な空、窓から見る景色はまるで水彩画の町、無理にデート決行して相合傘もいいかなと思っていたが、そんな状態ではないらしい。まるで花いちもんめの鬼のように前後左右を囲まれた状態だ。

◆あぁもうすべてを暗闇坂むささび変化のように捨て去って、風来坊にでもなろうかしらん、すべての関係にさようならすればはっぴいえんどがくるかしら、さよならアメリカ、さよならニッポン、日本の未来に乾杯だ、明日あたりはきっと春だろう。続・はっぴーえんど

やっぱダメダメだよねぇ:NewOrder

at 2001 07/17 19:10

New Orderは進化しない。一人だけプロフェッショナルを決めている分、浮いた存在の攻撃的で力強いピーターのベースも、ぎこちなく指一本で鍵盤を押さえるギリアンの調律に失敗したようなキーボードも、いつも不安げで微妙に音を外すバーニーの歌も何も変わらない。

◆久し振りの新譜が届いた。フジロック出演に合わせての日本先行リリースらしい。前回の来日は、自分たちの演奏のひどさと客のノリの悪さに失望し、さっさとステージを降りてしまった彼ら、今回も必ずファンを悲しませてくれるだろう。まず新曲Crystalが悲しい。全然力が入っていない。活動休止以降初のリリースであり、ギリアンの出産以降初でもあり、新世紀初でもあるCrystal、「もうダメなんじゃないか?」というファンの心配を覆す名曲を披露し、健在ぶりを見せつけるようなことの出来ない彼ら。

もう若くないんだよ、別に聴いてくれと頼んでないじゃんか

◆なんて言いそうだよな。ファンがどうとか、音楽性がどうとか、そんなこと関係なし、契約だからリリースしました的なダメさ、世の中に反抗するほどの理論もないし、若くもないし、かと言ってオーディエンスを喜ばせるとか、批評家をうならせるような技術もないし、第一めんどくさいし、いいんじゃない?出せば買ってくれるヤツラが多少はいるし、久し振りにライブするのもいいもんだ。第一、旅行行けるし演奏短くて良いんだろ? 

◆あぁそれがニューオーダーだよな。それがクソのようなマンチェスターサウンドの勇者(笑)の正しい姿だよな。第一90年代に入ってからの彼らはちょっとおかしかった。Technique、Republicなんてコマーシャリズム溢れる渾身のアルバムを2枚も出しちゃったし、ワールドカップのテーマソングなんて唄っちゃったり。。。「始まる前に終わってしまった」ゾンビバンドとしての彼らの姿とは不似合いなものだった。

◆だから今回の「普通」のシングル、たぶん2度は聴かないだろうし人には薦められないだろう。しかし、彼らが「頑張っ」ちゃわないでよかった。Let's DanceのBowieの様にマッチョだったりヘルシーだったりコマーシャルだったりソウルフルだったりテクニカルだったりファッショナブルだったり最先端だったり元気だったりファンを喜ばせるようだったりしたら、裏切られた気分だっただろう。

◆ニューオーダーのニュースページ→、公式Web?→

情報公開解禁しました(笑):大瀧詠一

at 2001 07/23 20:23

◆自分が以前担当していた作品がこの冬に映画になるらしい。おまけにテレビアニメ化も進んでいるとか。

◆すでに編集を外れて半年以上、作家とも久しく会っていないが、感慨深いものである。全く無名だった彼の最初のオリジナル連載作品を担当し、「面白いといえば面白いが、つまらないといえばつまらないな」と編集長にまで言われた連載開始当時、そして見る見るアンケート一位になった時、単行本1巻の部数で営業に叩かれ、しかし発売なるや、たちまち初版の倍の部数を超えた時、そして本格ブレイクの2巻発売、その編集作業を最後にぼくは編集を外れ、古巣の進行に戻った。

◆ぼくは編集としては想像力に欠け、漫画というものがあんまり分かっていない、いわば落第点の編集者だった。しかし、彼のセンスを信じ、型に嵌めないことを最大限の努力をしたつもりだ。「個性をつぶさない努力」、いわば、社会的にNGなこと以外は何も制限をつけず、外圧からなるべく彼の活動を護り、ニコニコしているだけだったのだが、それで彼の想像力が今のような支持を集める結果となったのはとても幸運だったのだろう。

◆信じることはとても辛くて苦しいことだ。つい、今のママではダメなんじゃないだろうか?と不安感にかられてしまったり、ハイエンドしてしまいたくなる。また裏切られることも多い。故意に裏切るのならまだしも、当人の努力が報われず、結果的に裏切られてしまった場合とかはやるせなさ過ぎるものだ。

◆さて、どれだけ信じて待っていても本人が一向に動き出さない場合もある。。。そろそろどうですか?師匠?? 本も再発売したことですし、ぼくが最初にアナタを知ったのはこのアルバムEachTimeでしたよ。15年前のアルバムを「最新アルバム!!」としておくのは如何なもんでしょうか? 1969年のドラッグレースの迫力に勉強机から転げ落ち、魔法の瞳にまだ見ぬ恋の甘い夢を見て、ペーパーバックに大人になったらこんなバケイションを送ろう! と思わせた師匠、あなたを信じるのはとても辛く苦しいことだ。

ナイアガラリンクです。

すきなミュージシャンその1:StantonMoore

at 2001 07/23 20:23

◆ぽつりぽつりと気分が乗ったときにでも、楽器別、好きなプレーヤーを名指しして行こうと思う。

◆まずは。。。何故かドラム(笑)。基本的に個性が分からない楽器である。今までは、好きなドラマーにSteve GaddとJim Keltner、日本人なら村上ポンタ秀一さんを挙げていた。どの方もベテランで、一流で、個性的な音を出すことの出来るミュージシャンだ。

◆しかし、どちらかというとそのドラミングを聴くことが好きと言うよりは、彼が参加している音楽なら良い音楽だろう、とか、彼がバックにいるから安心して音楽に酔いしれるね、的な「好き」だった。つまり、あくまでドラムを聴くのではなく、そのドラムが引き立てる音楽自体に良さがあり、いわば彼らの名は良品音楽のブランド名だった。

◆大体、ライブでもドラムソロって好きじゃないんだよねー、バタバタうるさいし、音楽の流れを崩す感じがして、いまいち興醒めだった。

◆しかし、このたび、ドラミングを聴くことが楽しいミュージシャンを見つけた。Stanton Mooreだ。Galacticのリーダーと言ったほうが通りが良いかもしれない。根っからのニューオリンズっ子で、ミータ―ズのドラムを手本にしたというムーアは、セカンドラインの伝統をきちんと踏襲している上に、現代っ子らしくハードロックバンド等での経歴により、その幅を大きく広げている。リズミカルでかつ、独特の間をもった彼のスティックさばきはまるで歌を歌っているようだ。

GalacticのライブアルバムWe Love 'Em Tonight (Live at Tipitina's)でのムーアのドラムソロを聴いて欲しい。楽しいのだ。ドラムの癖に歌を歌っているようなのだ。その上その歌に表情がある、ライブを、ソロを楽しんで笑っているような表情が伝わってくるのだ。

◆こんな音を聴かされて好きにならないわけはない。Galacticはとても好きなバンドだが、このアルバムでさらに好きなポイントが増えてしまった。

◆バンドの公式HP→GalacticOnline。このライブアルバムのレビューは→OffBeatMagazine



お粗末な犯罪:吉田美奈子

at 2001 07/25 19:48

◆物騒な世の中だ。近頃、事件が多い。少女誘拐、監禁、押込み強盗殺人、喧嘩による殺人、痴漢・暴行等の猥褻事件。。。そういう事件が多い。日本も物騒になったなぁ、このままアメリカのようになってしまうのだろうか? と不安になる。また、政治や経済を見ても役人の横領や業務不徹底による過失事件、違法商売等々、我々の生活に直接危険をもたらす不正が取り沙汰されている。

◆しかしだ、どの事件も妙に細かい。自分の欲求をストレートに満たそうというような犯罪が目に付く。つまり。。。

なんと器の小さい事件が多いことよっ

だからと言って政治犯による官邸襲撃や、赤軍のテロが起きて良いわけではないが、なんかはたから見ていてもやるせない、そんな程度の欲求で事件を起こすなよなぁ、金で解決出来る程度のことだろよ。自分勝手というか自分の行動の重要性が判っていないというか。。。

◆例えば大阪の小学校襲ったやつ、自分の人生のくだらなさに行き詰まって殺人を起こすヤツなんて今までにもイッパイいた。しかし、逮捕されても起訴されないような小細工(それも簡単に見ぬける)をしてから無差別殺人をするなんて、セコイことをするやつははじめて見たぞ。

◆また、横領の小役人、チョコチョコ領収書を水増しするなんて、天下国家を支える下僕としては情けない限りだ。どうせやるなら10億円単位で国家予算ふんだくってトンズラするか、100円単位のごまかしにしておこうぜ。でもその時間あるなら参院選でデビューする準備でもしろよ。議員さんは利権の宝庫なんだから。オコボレ程度で満足するなよ〜。

◆幼児虐待の親も、そこまでやれば死ぬって分からないのかな? 殺すつもりなら、ばれない様にしようぜ。

◆暑い日に怒ると疲れるね。。。でもマジ金玉の小さい事件が多い。姑息な事件で命を失う方が本当に不憫だよ。もっと大きな仕掛けとか「夢」と呼べるような欲求だとか、その事件を起こすことで、自分の人生がとてもエンジョイアブルになるとか、そういうことのために敢えて「悪」に心を売るのなら(いけないことだけど)まだしも、小者が思考がストップしたままやっちゃった事件ばかりなことが気になるのです。

◆だからって昔は良かったということを言いたいんじゃないけど、もうちょっと被害にあう方が、被害にあう意義のある犯罪であってほしいなと思う今日この頃です。まぁ被害者にとってはどっちでもおんなじなんだろうけどネ。

◆こんなつまらないことを考えていたら酒でもあおりたくなってきた。今日は誰をつき合わせる? そうだね、いい女がいいね、だったら美奈子にしようか。歌めちゃくちゃ上手いよね。でも上手すぎて、フリージャズっぽくなっちゃったよね、僕は昔のシティポップスの美奈子が好きだな。

◆細野さんや達郎、茂をバックに、楽しげに唄う吉田美奈子は本当に美しいしカッコいいよね。歌も良いけど細野さんのベースも、今では想像できないくらいおしゃれでかっこいい。一曲目の「愛は彼方」、爽やかだけどファンキーでソリッド。最初バラード風に始まるから、ちょっと驚くけど、いい盛り上げ方をするね。「ケッペキ兄さん」なんて他の人が歌うととても滑稽な歌になっちゃうんだろうけど、美奈子のキレの良い歌声だととてもおしゃれ、今風にも聞こえるね。まさしく今の女性RBの元祖だね。

◆こんな音楽が流れていた時代って良い時代だったんだろう。あぁ懐古主義に走っちゃダメだな。それじゃ酔いが回ってウダウダ言わないうちにオテンバ娘だったころのFLAPPERでも聴くとしよう。。。。

◆ファンページは

今月のオトシャベリへ、●アーティストリスト


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